まずはお久しぶりです。本当に久々すぎて申し訳ない事になっていましたが、更新できなかった理由は今回のタイトルにもある通り公募原稿を書き続けていたからです。そして本当にタイトル通りの期間で最終文字数18万字(400字詰めの原稿用紙464枚分)書き上げたという狂気じみた事をやり遂げ、無事提出しました。
で、今は超久々のオフ期間なので書いていた時を振り返っていたら「そういえば今回この原稿作業をするにあたってかなり色々な方向から改善をしたな」と思い出しました。いずれの改善を行ったおかげで例年よりマシな体調になり、執筆ペースを管理できるようになったりしていました。そこで原稿を書くにあたって改善した事について残しておけたらと思い、今こうやってダカダカと打っているに至っています。
という事で、まず今回は執筆する際に改善した事をまとめた執筆編をお送りします。
作業環境
という事でお話する前に一応作業環境を記しておきます。
かなり古い環境でやってた故に保存用クラウドやソフトでバックアップを多くとっていたのがよくわかりますね*2。そしてキーボードはオススメというか、ネイルをやっている人間的に良いなと思えた商品だったのでリンク貼っておきます。
執筆するにあたって変えたポイント
では次に今回のメインテーマである執筆するにあたって変えたポイントについてお話ししていこうと思います。項目としては大きく2点あり、それぞれ変えるにあたってどういった事が課題と感じていたか、それを解決すべく何をしたのかといった形式で記していけたらと思います。
原稿に集中できるデジタル環境作り
まず1点目はデジタルに集中できる環境作りです。ある意味執筆編において最大の課題だったように思いますし、こちらを読んでくださっている皆さんもこれには頭抱えているのではないでしょうか。私の場合、これに関しては大きく3点ほど変えたり導入したりしました。
1.スマートフォンの設定を原稿仕様に出来るよういじった
まず1つ目はスマートフォンの設定を原稿仕様に出来るようにいじった事です。まず、こちらに関しての最大の課題は「スマートフォンでSNSやゲームなどの娯楽系アプリを触ってしまう事で作業が止まってしまう」事でした。なのでこちらを解決するにあたって、2つほど設定をいじりました。
①スクリーンタイム設定で常に許可するアプリを設定する
まずやった事はスクリーンタイム設定で常に許可するアプリを設定することです。こちらは要約すると「常に使用するアプリはいつでも使えるけど、そうじゃない設定にしているアプリは時間制限を設ける」というものです。やり方はこちらを見て頂けると。
私はこちらでSNSやゲーム、動画アプリを始め時間を奪う要素があるものとや、日頃そんな使わないなと思っているアプリに対し、全て時間制限を設けました。実際やってみた感想としてはワンステップ踏むの面倒だな、となってリアルに触らなくなりました。あとそんな律して大丈夫なの? と思われる方もいらっしゃると思います。個人的には原稿時にスマートフォンを触る時間を減らす事が最大の目的なので、そこまで苦と感じませんでしたし、お買い物で使うバーコード決済系アプリやウォレットなどは生かしてあるので、そういった意味でも全く問題なかった印象でした。
②iOSの集中モードで画面カスタマイズする
次はiOSの集中モードで画面カスタマイズをする事です。こちらは要約すると「特定の時間だけ指定したアプリしか表示しないように設定できる」というものです。やり方はこちらのサイトをご参照いただけると。
私の場合、①で時間制限を設けたSNSやゲーム、さらには動画サイトなどのアイコンを作業・仕事中は全て無くし、生活するにあたって最低限必要なアプリと原稿・仕事・癒しなどで必要なアプリだけ残すようこんな感じに設定しました。
個人的に①だけだと足りないかな、と思っていた時にこの②の設定をiPhone、iPadにやったら見事にゲームやSNSなどには触らなくなりました。ただし、ゲームのイベント系ミッションがだいぶ駆け足になってしまう事くらいがデメリットかなと思います。でもそれも休憩や運動の時間などに回せばいいや、となったのでそれでだいぶ触る時間が減らせました。なので原稿中集中できないというお方はこちら2つを取り入れてみると良いかもしれません。
2.ポモドーロをおしゃれなものにした
次はポモドーロをオシャレなものにしたことです。こちらに関して抱いていた最大の課題は「視覚的にオシャレじゃないとテンションが上がらない」事でした。昨今、ポモドーロ系のアプリも色々と増えてきていて、様々な選択肢が増えてきているなと思います。しかし、私がポモドーロに対して求めていたのは視覚的にシンプルかつミニマル、さらに言うならモノクロデザインであることでした。そこで色々とApp Storeを彷徨った結果、こちらのポモドーロアプリにたどり着きました。
こちらのアプリは時計、タイマー、ポモドーロの機能が付いていて、課金をするとデザインがより選べたり広告を無くすことができます。さらにポモドーロ機能もフォーカスの時間や休憩時間(短・長・間隔)の設定を5分単位で設定できます。そして何よりも数字がパラパラとめくれていくシンプルなUIなのがとても良い。おかげで「あ、あとこれだけか!」とかそういったモチベーションに繋げられるようになりました。なのでポモドーロ管理アプリは機能は勿論ですが、視覚的に好きなアプリを選んでみるのもオススメです。
原稿進捗の可視化をより明確にする
2点目は原稿進捗の可視化をより明確にすることです。この点における最大の課題は「進捗の可視化によるモチベーションキープ」でした。漫画・イラスト描きの方は進捗は可視化できると思いますが、文字書きの方は進捗がイマイチ見えないものです。そして進捗が見えなすぎて「これ本当に終わるの……?」と絶望を抱いてしまう文字書きの方もかなり多いと思います。私はかつて漫画も書いていたので、文字書きになってからも進捗を可視化するようにしていたのですが、今回は新たに1点新規導入という形で2点ほど工夫しました。
1.大まかな進行進捗はスプレッドシートでプロットを作り可視化する
何冊かこちらの本に記されているやり方を続けてみた結果、一番やりやすくできるのはスプレッドシートという結論に至り、現在はプロットを完成させるまでスプレッドシートで作成しています。そしてその際、進捗をここまでやったよっていうのをこちらの画像のように色塗って管理しています。
昨年出した過去ジャンル本の原稿の画像で失礼します*3。進捗管理として塗っているのはピンク色の部分です。これをする事で「だいたい大まかにこれだけ進められてるんだ」という安堵感を得たり、モチベーションキープに繋げる事ができました。データ化するのめんどい! という方は手書きのでも同じような事が出来ると思いますので、そちらで是非お試しください。
2.StudyPlusで作業時間・進めた文字数を可視化した
次はStudyPlusで作業時間・進めた文字数を可視化した事です。恐らくページ制限などがない同人原稿だったら1のやり方だけでも大丈夫だと思うのですが、今回やっていた公募原稿は文字数や400字原稿用紙何枚分までという制限がありました。加えて、今後執筆するにあたって「この時間でどのくらい書けるのか」という事も可視化しておく必要もあると思い、9月後半からStudyPlus導入しました。
どうやって時間を管理していたのかというと、iOSのショートカット機能で管理していました。ショートカットの設定のベースはこのような感じです。
こちらを登録したのち、ホーム画面に追加しておけばいつでも作業開始と同時にタイマーが始まる仕組みにする事ができます。私の場合、タイマーが始まると同時に先ほど話題に出したポモドーロ管理アプリを立ち上げるようにし、より集中できるように整えました。そして実際やってみるとこういう感じに記録されます。
時間が来たら、もしくはキリが良いタイミングで終えたらアプリに作業量を入力し、メモ部分にどの部分まで進めたかを記録していました。そしてこの記録のお陰で、
-
1日だいたいこれくらい書けるのかをなんとなく分かるようになった
-
この日は作業できないからこの日にその分回そうという量が具体的にイメージできるようになった
-
進みが早い時と遅い時の差と理由が見えてきた*4
といった事も見えてきました。多分思っている以上に体調と原稿ペースが比例してるのもわかるので、そういった方向から原稿ペースを組み立てる事も出来るようになります。そして何よりもこういったアプリを使うと「やばい、記録するから少しでも進めないと……!」という義務感も生まれるので、そういう意味でもオススメです。こちらだと難しい! となったお方はスタバなどのコーヒー屋さんで作業をしてコーヒー一杯分でどのくらいかな、と測るのもアリだと思います。なんなら私もやっていましたしね、そのやり方。
まとめ
という事で今回は同人オタクが18万字の公募原稿を約7ヶ月で書き上げるためにした事を執筆環境の観点でまとめました。これをしたお陰で原稿だけでなく仕事も集中できるようになったのでそういう意味でもやってよかったなと思います*5。では、次は体調管理編をまとめ次第UPできたらと思うので、しばしお待ちいただけると嬉しいです。